50代から始めるブログ初心者講座 第2回
ブログを始めたいけれど、最初に何を用意すればいいのか分からない。そんなときは、「使う道具」「ブログの名前と住所」「無理のない予算」を先に整理しましょう。サーバーの申込画面を開くのは、その後で大丈夫です。
今回は、WordPressでブログを開くための準備から、練習記事を下書き保存するまでの全体像を説明します。操作を全部覚える回ではありません。「次に何をするか」が分かる状態を目指します。
50代研究員と「あい教授」の会話に、途中の解説を挟んで進めます。あい教授はAIの解説役で、実在の教授ではありません。会話は説明のために構成しています。
まずは、契約する前に準備しよう

サーバーの申込画面から始めるのかと思ってた。名前もまだ決まってないし、途中で手が止まりそうだな。

先にメモを作れば、画面を見ながら考える項目が減ります。今日は「用意できたもの」と「まだ決めていないもの」を分けるところから始めましょう。
前回は、ブログを始める理由、使える時間と費用、届けたい読者を整理しました。まだメモしていない方は、第1回「ブログ副業を始める前に知っておきたいこと」を先に読むと、道具を選ぶ基準が作りやすくなります。
3つの段階に分けよう
① 契約前|準備する
道具・連絡先・名前の候補
初回予算・継続予算をメモ
② 申し込み|条件を確かめる
総額・更新条件・追加サービス
ドメインのつづりを最終確認
③ 開設後|下書きで練習する
ログイン・表示・設定を確認
練習記事を保存し、公開前に読む
準備する道具は、いま持っているものから
まずは、インターネットにつながる環境と、作業に使う端末を確認します。初めから高価なパソコンや有料ソフトを買いそろえる必要はありません。
| 用意するもの | 準備のポイント |
|---|---|
| パソコンなどの作業端末 | 文字入力とブラウザー操作ができるか確認する |
| スマートフォン | 申込時の本人確認や、記事のスマホ表示確認に使う |
| 受信できるメールアドレス | 契約・更新・認証の連絡を見落とさず確認できるもの |
| 支払いに使うもの | 契約先が対応する方法と、支払う総額を確認する |
| 準備メモ | 名前の候補、予算、未決定事項をまとめる |
スマートフォンでも作業できますが、長い文章、表、複数の画面を見比べる作業は、パソコンのほうが進めやすい場面があります。「スマホしかないから無理」と決めつけず、手持ちの端末でどこまで操作できるか確かめてから考えましょう。
会社員なら、使える時間も道具の一部です。仕事の後に一度で開設を終わらせるより、準備と申し込みの日を分けても構いません。途中で止める場合は、どこまで済んだかをメモすると再開しやすくなります。会社の端末・メール・非公開情報は、個人のブログ用と分けて扱います。
WordPress・サーバー・ドメインは、役割が違う

WordPressを申し込めば全部そろうと思ってた。サーバーとドメインまで出てくると、急に難しく感じるね。

名前より役割を覚えると整理できます。記事を作る仕組みがWordPress、記事や画像を置く場所がサーバー、ブログの住所がドメインです。まとめて準備できるサービスもあります。
WordPress(ワードプレス)は、記事を書いたりサイトを管理したりするソフトウェアです。本講座は、レンタルサーバーにWordPressを設置する方法を軸にします。
レンタルサーバーは、記事や画像などのデータを置き、インターネットを通じて読者に届けるために借りる場所です。ドメインは、「otaruconoha.com」のようなサイトの住所にあたります。WordPressのソフトウェア本体が無料でも、サーバーやドメインなどの運営費用は別に考えます。
検索すると、似た名前の「WordPress.com」も出てきます。こちらはWordPressを使ったサイトの運営サービスで、サーバーがプランに含まれます。自分でサーバーを契約する方法とは手順や料金体系が異なります。説明を読むときは、どちらの方法を扱っているか確認しましょう。違いはWordPress.com公式の比較ガイドで確認できます。
また、テーマはブログの見た目や表示を整える仕組みです。有料のものだけでなく無料のものもあります。デザインを決め切るより、まず本文が読みやすく表示されることを優先する、というのがこの講座の考え方です。
ブログ名は候補でよい。ドメインは慎重に決める
ブログ名には、何を発信する場所かが伝わる言葉を入れると、読者が内容を想像しやすくなります。まだジャンルが決まっていないなら、候補を2~3個書いておきましょう。詳しいテーマ選びは第3回で扱います。
当ブログの名前は「50代からのトレンド研究所」です。今回の講座も、その中でブログ副業に挑戦する過程を発信する企画として作っています。ただし、読者の皆さんも同じように年齢を名前へ入れる必要はありません。誰に何を届けたいかで考えます。
一方、取得済みのドメインは、文字を直すだけの感覚で変更できるものではありません。別のドメインを取得して移す場合は、追加費用や設定作業が生じることがあります。入力したつづりを声に出して確認するなど、申込直前に見直しましょう。
- 読み間違いや入力間違いが起きにくいか
- 後で別の話題を書いても、意味が狭すぎないか
- 使いたい文字列が取得可能か
- 取得時だけでなく、更新時の料金も納得できるか
「.com」など、住所の末尾の種類でも料金や取得条件は変わります。希望名が取れない場合に、その場の勢いで高い候補を選ばず、いったん準備メモへ戻って構いません。
サーバーは、安さだけでなく総額と困ったときの窓口を見る
初心者が比較する項目は、まず次の5つに絞れます。機能の数を全部比べるより、「続けられる費用か」「困ったときに確認できるか」を軸にしましょう。
| 比較する項目 | 確認したいこと |
|---|---|
| 初回の支払総額 | 税・契約期間・追加サービスを含め、今回いくら払うか |
| 更新条件 | 割引終了後の料金、更新日、自動更新の扱い |
| ドメイン特典 | 対象の住所の種類と、無料が続く条件 |
| WordPressの設置 | まとめて設定できる機能と、その利用条件 |
| サポートとバックアップ | 窓口、対応時間、保存・復元の方法と条件 |

月額だけ見ると安く感じるんだよね。でも、長い契約だと最初に払う金額は増えるのか。

そうです。たとえば月額換算1,000円で12か月分を一括で払う例なら、基本料金の合計は12,000円です。これは計算例で、実際の料金ではありません。最終画面の総額と更新条件を確認しましょう。
長期契約は月額換算が低くなる場合がありますが、初回にまとまった支払いが必要です。「安く見えるから長く契約する」より、続ける見通しと手元の予算を合わせて決めるほうが、自分の生活に合う選択になります。
有料テーマやAIの有料サービスが申込途中で案内されても、必要な理由を説明できるまで保留にして構いません。これは有料の道具が不要という意味ではなく、最初の支出を把握しやすくするための順番です。キャンペーン価格は変わるので、この記事では固定料金や最安順位を示しません。
申し込みは、公式手順を見ながら進める
準備ができたら、選んだ契約先の公式ガイドと申込画面を照らし合わせます。概ね、プランと期間の確認、アカウント登録、本人確認と支払い、ドメインとWordPressの設定、完了通知の確認を行います。具体的な順序や選択肢はサービスによって異なります。
例としてConoHa WINGには、対象のWINGパック申し込み時に、サーバー、独自ドメイン、WordPressなどをまとめて設定する「WordPressかんたんセットアップ」があります。公式の新規インストール手順を確認し、利用条件も見て進めましょう。この例だけで契約先を決める必要はありません。
ここで区別したいのが、サーバー会社へ入るアカウントと、WordPressへ入るアカウントです。ConoHaの公式ガイドでも、WordPressのユーザー名・パスワードはConoHaアカウントとは別の情報として案内されています。

管理画面って、ひとつじゃないのか。ここを混ぜると、ログインのたびに迷いそうだね。

メモの見出しを「契約・料金の管理」と「記事を書く管理」に分けると役割が見えます。管理画面のURLも分けて控え、パスワードは人に見せるメモや記事に書かず、安全に管理しましょう。
完了メールには、あとで必要になる案内が含まれます。請求・更新に加えて、ドメインの認証を求めるメールにも注意します。ConoHaの案内では、ドメイン情報認証を済ませない場合、利用が制限されると説明されています。届いた連絡は、契約先の公式案内と照合して対応しましょう。
決済前に確認した内容と、完了通知に書かれた契約内容が一致しているかも見ます。「申し込みが終わった」と「自分のブログが使える」は分けて確認します。
開設後は、練習記事を下書き保存してみよう
管理画面に入れたら、まずサイトの表示を確認します。URLが「https://」で始まるかも確認しましょう。SSLは、ブラウザーとサイトの間の通信を暗号化する仕組みです。HTTPSで表示されても、記事内容の正しさやサイトの安全性をすべて保証するわけではありません。
SSLの設定が必要な場合は、契約先の手順を使います。ConoHaの「WordPressかんたんSSL化」も利用条件があるため、公式ガイドで確認します。表示がすぐに変わらないからといって、意味が分からない設定を何度も切り替えるのは避けましょう。
次に、WordPressの「投稿」から新しい記事を作ります。練習用なら、タイトルと短い本文があれば十分です。たとえば「ブログを始める準備メモ」というタイトルで、始めたい理由を3行ほど書いてみます。
- 練習用のタイトルと本文を入力する。
- 「下書き保存」を行い、保存されたことを確かめる。
- プレビューで、読者に見える形を確認する。
- 一度編集画面を閉じ、保存した下書きをもう一度開く。
プレビューは、公開前に見た目を確認する機能です。保存と公開は別の操作なので、練習記事は下書きのままで構いません。画面の名称や配置は、WordPressのバージョンや使用環境によって変わる場合があります。基本操作はWordPress公式のエディター解説も参考にできます。
公開へ進む前には、サイト名、読者に表示される投稿者名、連絡先の表示を確認します。プロフィール、お問い合わせ、プライバシーポリシーなどの必要なページも、運営内容に合わせて整えていきます。
「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」という設定は、検索に載せないよう依頼するものです。サイトへのアクセスを止める機能ではありません。非公開のつもりで個人情報を書かないようにし、検索で読んでもらう段階では設定を確認します。詳細はWordPress公式の表示設定ガイドを参照してください。
そのまま書ける準備メモと、下書きの確認方法
次の欄を埋めると、契約条件を比べるときに同じ基準で確認できます。金額欄は自分の予算を書き、広告に出ている月額とは分けてください。
- ブログ名の候補:____
- ドメインの候補とつづり:____
- 初回に支払える総額:__円
- 更新時に支払える総額と対象期間:__円/__か月
- 今回必要な機能と、その理由:____
- まだ分からないこと/確認する公式ガイド:____
練習記事を保存したら、管理画面の「投稿」一覧に戻り、今作ったタイトルに「下書き」と表示されているか確認します。そのタイトルを開き、本文が残っていれば保存できています。プレビューではスマートフォン表示も見て、長い行や表が読みにくくないか確かめましょう。メニュー名は環境によって異なります。
研究員の準備メモ:AIの案を自分の判断に変える
この連載づくりで実際に決めたことも紹介します。研究員が希望したのは、対話形式に途中の解説を入れること、あい教授をロボットではなく日本人女性の姿にすること、そして研究員と教授の吹き出しをそれぞれ5個にすることでした。
AIの最初の案をそのまま採用せず、「自分の講座はこう見せたい」と修正した部分です。準備の段階でも、AIの比較案を見て終わりにせず、何を選び、どこを保留にしたかをメモすると、自分の判断が残ります。

全部AIに聞けば早そうだけど、申し込む理由まで自分で説明できないのは困るな。分からない項目は、いったん保留でいいか。

はい。比較する条件の整理は手伝えますが、契約内容は公式画面で確かめます。「選んだ理由」「見送ったもの」「まだ分からないこと」を一行ずつ残してみましょう。
たとえば「設置手順をまとめて確認できる点を重視した」「有料テーマは使いたい機能が分かるまで保留にした」という書き方なら、あとで選択を見直せます。これは記入例であり、研究員の実際の契約理由を述べたものではありません。
【50代研究員のまとめ】今日は準備メモを1枚作ろう
第2回の課題は、申し込みを急ぐことではなく、次の項目を自分の言葉で書くことです。すでにブログを開設している方も、契約内容と管理画面を整理するチェックに使えます。
- 作業に使う端末と、受信できるメールアドレス
- ブログ名とドメインの候補
- 初回に払える総額と、継続費用の上限
- 契約先を選ぶときに重視する条件
- まだ分からない項目と、確認する公式窓口
開設まで進んだ方は、練習記事を下書き保存し、再び開けるところまで確認しましょう。名前の候補しか決まらなかった日も、その分だけ準備は進んでいます。
次回予告:ブログのジャンルはどう決める?
第3回は「ブログのジャンルはどう決める?初心者向けテーマ選びの考え方」です。好きなこと、書けること、読者が知りたいことをどう重ねるか考えます。
前回:第1回 ブログ副業を始める前に知っておきたいこと
シリーズ一覧:50代からのブログ初心者講座
次回:第3回 ブログのジャンルの決め方
参照した公式情報
- WordPress.com:WordPress.comとWordPress.orgの違い
- ConoHa WING:WordPressかんたんセットアップ(新規)
- ConoHa WING:WordPressかんたんSSL化
- WordPress.org:ブロックエディター
- WordPress.org:表示設定と検索エンジンの設定
公式情報の確認日:2026年10月2日。料金・利用条件・画面は変更される場合があります。契約時には、利用するサービスの最新の公式案内をご確認ください。


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